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小川紀美代:バンドネオン
【予定演奏曲】
・リベルタンゴ
・アルフォンシーナと海
・忘却
・想いの届く日
・コンドルは飛んでいく 他
4月26日(火)
①昼の部 14:00~
②夜の部 18:30~
2,800円(ケーキ・ドリンク付き)
タンゴには欠かせない哀愁漂う楽器「バンドネオン」。
タンゴの音楽の中で嘆きと官能を司るという哀愁漂う楽器バンドネオン。
この楽器を扱える人は実はあまり多くない。
なぜならこのバンドネオンは「悪魔の作った楽器」と言われるほど
演奏が難しいからです。
アコーディオンに似ていてジャバラがあり左右に沢山のボタンが付いている。
楽器としては小さな楽器ですが、
とても温かみがあり哀愁の音でタンゴに欠かせない楽器。
しかし、元はドイツで合奏用に作られており、
持ち運びのできるオルガンのようなスタンスで開発されたもよう。
独奏用の楽器ではないのだ。
船の上で賛美歌を歌うためにパイプオルガンの役割を担う持ち運びのできる楽器として作られたのだとか。
遠くアルゼンチンまで旅をした「バンドネオン」はタンゴに取り入れられ、タンゴという音楽を一気に哀愁ある官能的な音楽へと変化させる要素になり、今では欠かせない楽器となった。
その「悪魔の作った楽器」を巧みに操り素晴らしいソロ演奏を聴かせるプレイヤー。
さらにソロをアドリブで構成しながら演奏を展開するスタイルは世界中でも珍しい。
そんな素晴らしいバンドネオン奏者 小川紀美代さんを東京からお迎えします。
今回が森の響では4年連続4回目のステージ。
初めてソロ演奏を行っていただきます。
初めて目の前でバンドネオンの音を聴いた時の衝撃は忘れられませんね。「こんな素敵な音色の楽器があるんだ」と驚き、一瞬でファンになってしまいました。
「1音1音に神は宿る」と言われる小川さんの音色は間違いなく聴く人の心を揺さぶります。
是非、バンドネオン世界にどっぷり浸かって実際に体感してみてください。お勧めのコンサートです。お見逃しないように。
日大芸術学部卒。
バンドネオンの音色に魅せられて、ほぼ独学で奏法を学び始め 2001年単身ブエノスアイレスに渡 る。
2003年、アルゼンチン最大の音楽祭「コス キン・フェスティバル」に日本代表として出演、2005年 には大統領府博物館ホール 他4ヶ所の公式コンサートに参加、以降、Jun Carlos Carabajal, Gustavo Ariel Jones 等、現地ミュージシャンとのレコーディングや共演も多く、チャランゴ奏者の福田大治、サンポーニャ奏者の岡田浩安と同行した2010年の南米ツアー(ボリビア~パ タゴニア~ブエノ スアイレス)でも好評を博する。
パタゴニア・トレレウ市で は,Gustavo Ariel JonesとのCD制作、コンサートの業績を認められて名誉市民となる。
2011年、ドイツ在住のアルゼンチン人ピアニスト・JOSE HERNAN CIBILSを招聘、札幌から沖縄までの20日間に渡る日本ツアーでは、被災地でのチャリティーコンサートも行なった。
2012年パリ公演にて、Gabriel Vallejo(Pf)ら現地ミュージシャンと共演。
2013年にはNew Tango Project:Quinteto Provokeを結成。オリジナリティー溢れる演奏スタイルを展開しつつ、国内でも精力的に活動を続けている。
また、ライフワークとするソロでは、ヨーロッパや、マレーシア、香港などの アジア諸国でも高い評価を受けている。
2007年からは、韓国で行われているアートフェスティバル「アジアンアートエクス チェインジ」に毎年招聘されるなど、アルゼンチンタンゴに限らず、CM音楽や劇伴への参加、演劇やダンス、映像、現代美術などとのコラボレーションに積極的に取り組んでいる。
ほか、幅広いジャンルのミュージ シャンとのライブ演奏やレコーディングに参加している。
また、バンドネオンオーケストラ「蛇腹隊」を主宰 するなど、後進の育成にも力を注ぐ。
国内外でも数少ない女性奏者。
「アルフォンシーナと海」/小川紀美代
バンドネオンのソロの演奏。大好きなアルバム「ノマド」に収録されているミュージック・ビデオ。
韓国で開催されているMullae Art Festivalがまだ廃墟のような工業地域で開催されていた頃の作品です。
「想いの届く日」/小川紀美代
インターネット配信での音楽番組での収録。
とても素晴らしい世界観そして大好きな曲。